お勉強?
- 2020.09.18
- 日常
当園の印象として、お勉強の幼稚園と昔から言われ続けています。
そのひとつに、文字活動があると思われます。
幼児期に文字を書く。
大抵の園児は、年長卒業時には、50音のひらがなが書けるようになります。
文字を書けるようになると、文字を通して、相手に気持ちを伝えることができます。
お勉強?受験?テスト?
そんなことのために文字活動をしているのではありません。
まだ幼児なのだから、文字活動は小学校からでもいいのでは?というご意見もあります。
しかし、当園の園児を見ていると、文字を書けるようになると、お友達へお手紙を書いていたり、
先生へプレゼントとしてお手紙を渡していたり、
敬老の日には、おじいちゃんやおばあちゃんに手紙を書いたり、
自分の気持ちを相手に伝えることを文字のツールを使って表現しています。
言葉は、話す、読む、書く。様々な技術が必要です。
その中で書く技術は、自然に習得できるものではありません。
技術は習得するものですから、幼児期に言葉のツールを増やして、
自分の気持ちを表現する選択肢を増やすことはとても大切なことだと思います。
単なる技術の習得ではなく、コミュニケーションツールとしての役割を、
今、頭の柔らかいときに習得する。その習得が自分の選択範囲を広げることにつながると思うのです。
園児達が作成した敬老の日のハガキには、「おじいちゃん、おばあちゃん、ありがとう。うんどうかいのれんしゅう、がんばります」と、気持ちが豊かになる文章を書いていることに温かい気持ちになった今日この頃です。